Just a memory.

ただの記録

感情

ホテルを出ると、早く女と別れたいと思ってる。ハエがぶんぶん飛ぶ繁華街を、何もしゃべらずに歩く。駅に近づいて、帰るそぶりを見せると、お腹が空いたなぞとつまらないことを言い出す。しょうがなく近くの洋食屋に入り、ハンバーグを頼む。待ってる間も、食べてる間も無口。僕はこの時間をものすごくストレスフルに感じている。それもかつてないくらい。もちろん自己嫌悪もある。

行きたいとこがあったらしいが、無視して帰った。もう二度と会いたくない。性欲にうちかたなくては。もしくは別の女を探さなくては。

 

別れたすぐあとの開放感よ。普段はとろいと感じている阪急電車でさえ、優雅だった。烏丸でおり、喫茶店で原りょうの新刊「それまでの明日」を一気に読んだ。前作が出たのが中学生のときで、当時はまっていたことを、ありありと思い出した。隔世の感はある。でも幸せだった。

 

不眠

3日ほど不眠が続いている。初日は職場の送迎会があったときで、飲んだせいか寝つきが悪かった。二日目は翌日の朝が早く、また歯がなんとなくきになって寝つけず。そしてゆうべは女の家に泊まりこんでた。朝、帰ってくるときタクシーに乗ったら、初乗り料金が安くなったぶんメーターがあがりやすくなってて、がっつり運賃をとられた。シャワーを浴び、職場にいって少し片づけはじめたが、全然集中できないことに気づいてカフェで一服して帰宅。そのまま自転車を譲りもらいにいき、防犯登録をして、チェーンに油をさし、山を越えて帰ってきた。家に着いたらYシャツをクリーニングへ。そして、ようやく、3時間ほど夢の中へ。起きてからスーパーにいき、簡単にうどんを作って食べ、現在に至る。

 

寝れるといいな、と思う。

いつか

忘れてしまうのだろうか。声をかけたのは2017年12月22日。その前日になんかのチラシをインフォメーションに持って行って、少し話した。それもトリガーになって、当日20時前、ほぼナンパに近い形で飯に誘う。そう言ったときの表情や仕草。どこかに残るだろうか。

 

土曜日はatm、クリーニング、ドンキ、ヨドバシの順。魚の鍋を作る。掃除、選択。

 

日曜日はテレビ三昧。ドラゴンボール都大路有馬記念。すこし走る。昨日の余りの白菜に塩昆布ふりふり、ミニパスタと卵とハムとシーチキンとマヨネーズ。鉄腕ダッシュ。

 

今日という日は、ある時代を代表する1日になっただろうか。師走、年末。文章を書くことが、自分の未来を替えることになるだろうか。私は遥かに忘れっぽくなってしまった。記録にも記憶にも残らないことが、2人の未来に影響を与えるのだろうか。

貧困

出張で東京なう。最近はホテルとるときはダブルでとり、いつでも連れ込めるようにしているのだが、乗り気にならずナンパはせずじまい。昔は渋谷でうまくやったもんだが、寄る年波には勝てないのかもしれない。そういえば先週セフレと1ヶ月ぶりにやったのだが、やはり私はいまはやりの射精後は女の子に冷たくなっちゃう系男子だから、ベッドの中での出任せの口説き文句一転、翌日の別れ際なんぞはわりかしつっけんどんなのである。女に文句言われた。

 

マンコを舐めてると私はマンコを求めてセックスをしてるわけではないとつくづく感じる。僕は女にいってほしいのだ。マンコはトリガーに過ぎない。私はセックスにおける高度な精神性を認める。そういえばその女、彼氏いるらしいのだが、彼氏以外でいったのは俺が初めてだといっていた。うれしい限りだ。巨漢功を奏するとはまさにこのこと。インポにはこの栄誉はわからないだろう。しかし私は、いいかげんなセックスをし過ぎではないだろうか。

しあわせのかけら

そんなに頭がいいわけではないが、一定の抽象度をもつ本を読むことができる。僕が読める本で他人には読めない本があることを知っていて(もちろんその逆もあるが)、だから他人に薦めることももうしないけれど、その存在によって多少なりとも自分の人生が報われるのであれば、それは純度の高い幸せなのだ。

true tears~世界革命戦争の前夜に~

true tears の登場人物のほとんどは最低である。乃絵はメンヘラだし、比呂美は性格悪い根暗だし、眞一郎に至っては地主のおぼっちゃんのくせに女に対しておせっかいで絵本とか書いちゃってる痛いクズである。

 

それと同時にこのアニメは僕が一番好きな作品であり、つらいとき何度も見返しては勇気付けられてきた。僕が好きなのは、子供時代の夏休み、比呂美が地面に座り込み、泣きながら眞一郎の浴衣の袖を掴んで離さないシーンだ。このシーン、比呂美がかわいくなかったら、あっという間に笑劇に変貌する。もちろんすべての恋愛モノはかわいい→不細工に変わればファルスと化す。でもこのシーンはそれがとてもシリアスにつきつけられるのだ。理由はわからない。でもそれが好きだ。