Just a memory.

ただの記録

ふとった女

阪神電車吊り輪の下で、若い男と若い女が身体を寄せ合い仲良くしていた。若い男は黒髪の筋肉質、やや肌は焼けて黒く、いかにも女受けしそうな体格であった。一方女は一回り腹が大きく、豚の貯金箱のような二重顎であった。

 

「なぜ彼は彼女といっしょにいるのだろう?」私はいった。

 

「考えられるのは2つだね。まず彼がデブ専であるという可能性。蓼食う虫は好き好き、デブが好きなのであればデブといっしょにいるのに不思議はない。もしくは・・・」

「デブとやるのも一興、ぐらいに考えているだけかもしれないな」