Just a memory.

ただの記録

体調

同居人がどうやら本日も帰っていないらしく、すこし羽を伸ばすことができる。

 

シェアハウスはどうしても相手に気を使ってしまう。ただしそれもこみで格安で住まわせてもらってるから、文句のつけようはない。1ヶ月数万で、家一人いるというのは贅沢なものである。

 

しばらくー一週間ほどだと思うがー実家に帰っていて、すこし身体の感じが変わったような気がする。途中アイスを食べ過ぎ、口内炎になって、すこし食べるものに気を使うようになったせいかもしれないが、歩きも軽く、いつもより考えることも楽観的である。現実は地獄と隣り合わせではあるのだけど、それはそれとして、目の下の隈でさえもこころなしか気品があり、前向きになっているような気がする。もちろんすべて気のせいではあるのだけれど。

 

パチンコをうつきにはあまりなれない。今日は6万おろし、住民税と国民年金を支払ってきた。将来支給されるか定かでない国民年金を、パチンコで勝ったお金で支払っていると、自分が偉大な哲学者になった気がする。万事はそういう風にして回っている。

 

 

実家に帰ったときに、ブッセの話をした。

 

山のあなたの空遠く

さいはひ」住むと人のいふ。

ああ、われひととめゆきて、

涙さしぐみ、かへりきぬ。

山のあなたになほ遠く

さいはひ」住むと人のいふ。

 

コピペ。僕に欠落しているのは遠い空だ。すべての細胞の心が奪われてしまうような何か。それを「□市」に求めることはできるだろうか。それも変な話だ。私が私を失ってしまうような場所で・・・

 

僕はまるで詩を書いているようだ。論理的な文章をかくためには頭を使う。前の文章があり、それに続くような文章を書かなければいけない。それは僕にとって非常に難しい作業だ。だからこのように、一生懸命手を動かしてタイピングしているとき、論理的になるはずがないのだから、これは一篇の詩に過ぎない。僕は詩が好きだ。なによりも好きだ。「にわかにもその長く黒い脚をやめ」賢治は言う。「二つの耳に二つの手をあて」そして、「電線のオルゴールを聴く」

 

いったい僕は何を書こうとしているのだろうか。こんなものはただのなぐりかけに過ぎない。学生のころのほうがまともにものを書いていた。僕は明るい未来について語るべきだ。しかしそれももう望めない話だ。いったいなにが僕を僕たらしめたのだ。

 

閑話休題。実家にいるときの話。3連夜死にまつわる夢を見た。

初夜は自分が人を殺したことがあるという夢。実際の殺人シーンはなかった。ただ夢の中の自分に、人を殺したという記憶があり、その記憶を隠しながら普段の生活を営んでいるという話だった。

第二夜は僕が殺される話だ。誰に殺されるのかは覚えていない。確かナイフでドスン、だったような気がする。死ぬときはたいていナイフが登場する。真夜中の電灯の光が反射してぎらっとひかり、犯罪者は嬉々として僕のわき腹を刺すのだろう。あまり覚えていないのだ。

第三夜は人を殺しが僕が裁かれる話だ。初夜の続きと考えればよいかもしれない。検事らしき人間がでてきて、僕が人を殺したという証拠をべらべらと口にする。その姿は舌の長い斜視の男を思わせる。知性も何も感じない。そして、僕が今おかれている状況、つまりは弱みについて述べ、白状しなければお前の未来はないと脅したてる。とうぜん僕は土下座をした。この深層意識はたいしたもので、30齢にして、僕がここまで現実に参ってしまっているということを、僕の夢が僕自身に照射したのだ。僕は不条理な暴力にさえ、臆することなく屈服している。正義も公正もありゃしない。

 

ああ、明日はバイトではないか。いいことだ。人と話せるということはいいことだ。しかも僕は人前でしゃべってるバイトだ。これは週末の練習になる。考えてしゃべること。しかも×6とくる。たいしたもんだ。決戦は3日後だ。ひとつひとつ鍛えなければいけないのだ。