Just a memory.

ただの記録

流星群

ひとりの女のことばかり考えている。彼女について欠点をあげればきりがない。顔についてはかわいく見えるが化粧が濃い。決して面白い話ができるわけでもない。無意識なのかなんなのか、失言は多い。彼女ではなくぜんぜん違うブスが同じ内容を話していたら、顔も見れないだろう。まだちやほやされたい感が出ている。本人がなんといおうと、本当にひとりで生きていけるのであれば、それを口にする理由なんかないはずだ。自分を永久にスポイルしてくれる男を捜しているのかもしれない。ちやほやされると声が大きくなる。女に嫌われるタイプでもある。

 

しかしそれでも、僕は彼女に参ってしまっている。何度か飲みに連れ出しはしたのだが、攻めあぐねている。さらに、僕が本当に彼女のことが好きなのか、完全な確信がまだない。ただ色気に参ってるのか、将来も含めきっちりするつもりがあるのか。いや、つもりはともかく、ちゃんとするのだと覚悟を決め、人生を終えられるのか、だ。

 

僕はコミュニケーションについては妥協をしてきたのだろうか。妥協しすぎたせいですべてを忘れてしまい、相手の話す内容がどうであるかなんて関係なく、色気だけに惹かれているのだろうか。誰としゃべってもぜんぜん面白くないのだろうか。自分の言葉は絶対に届かないこと、知ってしまっているのだろうか。でもそれはただただ傲慢なだけな気もするのだ。