Just a memory.

ただの記録

本を売る

本を売った。文庫一冊、マンガ二冊、新書二冊。

 

岩波文庫カフカ短編集。前の職場で、女の子からもらったものだ。彼女とは一度か二度カフカの話をし、最後謎にデートに誘ってしまい、東京来てからもちょっとめんどくさいことになった。美人だったけど、歳を理由にふった。きっと賢いのだろうけど、男が絡むと自分を見失う。新書の一冊も、彼女が、自分の大学の恩師の本ということで、僕にくれたのだ。

 

マンガは・・・好きだった女の子に進められたやつ。でも全然イマイチだった。そういうことはよくある。女は共感を求めるというから、適当にいいところをいっておいた。結局振られたのだが、結果的に見ればイマイチでよかったのかもしれない。残しておきたいと全く思わない、中身スカスカの漫画だったから。もちろん、自分にとっていい本であれば、結果は変わっていたのかもしれないけど。

 

新書のもう一冊は、精神異常を抱えた人の臨床の場の話だった。好きだった女のことをもっと知るために、それを読んだ。デート前に、「予習」とひとコメントつけて、表紙だけ写メ撮ってラインで送ろうと思ったけど、嫌われるかなと思ってやめた。僕は彼女に嫌われたくなくて、必死過ぎて、逆に嫌われてしまったのだろうか。