Just a memory.

ただの記録

労働不毛

大学のキャリア育成講座。教授の第一声。

「最初にお伝えしておこうと思う。私はいろんな仕事を経験してきたが 、すべての労働は不毛でしかない。労働者が、それを不毛と思わずにやっているならば、彼は悪い意味で頭がおかしくなっているのであり、断固死すべきだ。社会人になり、洗脳され、馬鹿じゃないかと思うようなことでムキになったりする。害悪そのものだ。

あなたたちに残された選択肢は2つだ。死ぬか、生きるかだ。生きるなら、不毛であることを忘れてはいけない。でも、不毛なモノにコミットしないことには生きられない。あなたたちは、あくまでも「あえて」の形で、それらに関わり、営んでいかなければならない。

救いは、人間は忘れっぽいということだ。ものすごく安直で単純な喜びが湧き上がったとき、すべての言動にあえてがついていることを忘れてしまう。完全に忘却して、素敵な笑顔ができるようになったりする。どうせあなたたちの大半はそうである。ただ、そのなかで、記憶が舞い戻ったり、絶望を抱え続けるような生き方しかできない場合だってある。そして自分がそうじゃないかと思い当たる節のある人間は、今すぐこの教室をでなさい。私は今からキャリア形成の話をするんだ。ふざけてるとしか思えない。サナトリウムに行って、狂って死ね」

 

みんな死ねと言ってるのだった