Just a memory.

ただの記録

結論が出たことたち

ずーっと昔に考えた事柄、すでに答えが出て納得し、忘れかけていた問題たちを、ふとしたきっかけで思い出し、人に話している。なんとも不思議な感覚だ。自分の中で気づかぬうちに歴史を遮断し、日々の業務に追われていたのだ。

 

過去は再生し、僕は僕を取り戻すことができるのだろうか。それを君は理解してくれるか。

汚れても汚れないもの「セッちゃん」大島智子 書評

世界への興味が失われ、合理性や快楽をたよりに生きている人間が、ふとした瞬間に誰かの笑顔を願う。でもたいていその願いは理解されない。願う人間も一時、この願いはなんだったんだろうかと訝しむが、最後には忘れ去てしまう。

だけども、ときどき、その願いが誰かにばれてしまったり、あるいは願いの矛先がお互いに向けられてしまったりする。それは言葉にはならないものであり(言語化された時点で無効になる)、だからこそ勘違いが起こりやすいものであるが、ふと、「もう間違わないのかもしれない」となったとき、世界は新しいステージへと移行するのだ。

かなしみ

詩を書こうものならいくらでもかける。ただ、私は私の心が高じて、心が先んじた結果、君がいなくなってしまうことが怖いのだ。たとえ僕に言葉を紡ぎ出す力があったとしても、なんの意味もなさないだろう。

流星群

ひとりの女のことばかり考えている。彼女について欠点をあげればきりがない。顔についてはかわいく見えるが化粧が濃い。決して面白い話ができるわけでもない。無意識なのかなんなのか、失言は多い。彼女ではなくぜんぜん違うブスが同じ内容を話していたら、顔も見れないだろう。まだちやほやされたい感が出ている。本人がなんといおうと、本当にひとりで生きていけるのであれば、それを口にする理由なんかないはずだ。自分を永久にスポイルしてくれる男を捜しているのかもしれない。ちやほやされると声が大きくなる。女に嫌われるタイプでもある。

 

しかしそれでも、僕は彼女に参ってしまっている。何度か飲みに連れ出しはしたのだが、攻めあぐねている。さらに、僕が本当に彼女のことが好きなのか、完全な確信がまだない。ただ色気に参ってるのか、将来も含めきっちりするつもりがあるのか。いや、つもりはともかく、ちゃんとするのだと覚悟を決め、人生を終えられるのか、だ。

 

僕はコミュニケーションについては妥協をしてきたのだろうか。妥協しすぎたせいですべてを忘れてしまい、相手の話す内容がどうであるかなんて関係なく、色気だけに惹かれているのだろうか。誰としゃべってもぜんぜん面白くないのだろうか。自分の言葉は絶対に届かないこと、知ってしまっているのだろうか。でもそれはただただ傲慢なだけな気もするのだ。